スタッフブログ

sp_tel.png

2017.08.29更新

昨日、インプラントナビゲーターシステムの講習のため名古屋まで行ってきました。

JIADSの講師でもある瀧野先生、鳥潟先生の講義はとても分かりやすく実践的でした。

フルマウスのインプラントやフラップレスではやはりナビゲートしてくれるシステムが必要です。

しかし先月に行ったインプラントメーカーの講演ではシステムによってかなりの誤差のあるものがあるとのことでした。

本当に信用できるシステムを見極めるのは一筋縄ではいきません。

先駆者がどんなシステムをどのように活用しているのかがわかって大変興味深かったです。

 

投稿者: 岸本歯科医院

2017.07.14更新

先週読売新聞に歯科器材の滅菌についての記事が載っていました。

滅菌をしっかりやりましょう、というのは主張としては至極当然のことなのでそれは構いません。

たまたまですが前回のブログにも書いたように、

当院では使いまわしはしませんしグローブもディスポで使い捨てなので記事が出たからといって慌てることはありません。

しかしながらその新聞記事中に間違った記載があるとこれは問題だと思います。

当院も3年前から外来環境加算を厚生局に申請し医院の玄関を入った正面にその旨を掲示しています。

しかし外来環境加算の施設基準の要件に記事にあるようなグローブを使いまわさない、

エアタービンの数を揃えるといったことは入っていません。

外来環境加算はほぼ感染対策とは関係ないと言って差し支えないでしょう。

口腔外の吸引装置の常備は要件に入っているのでこれは感染対策の一種ではあります。

AEDや救急薬品、心電図、経皮的酸素モニター、酸素ボンベと酸素マスクの常備と

BLSなどの研修を受けた歯科医師の常駐が要件のメインではっきり言えば緊急時の対応についてのものです。

どうもこういうのをみるとどこまで取材して裏をとっているのか非常に疑問に思います。

 

我々保険診療を行う医療所は勝手に治療費を値上げしたりは出来ません。

通称中医協という厚生労働省の小委員会で一つ一つの診療項目について厳格に治療費が決められています。

しかし昨今の社会保障費の増大によって歯科治療費は物凄く抑え込まれています。

歯科と卵は物価の優等生と言われるゆえんです。

そんな中で感染対策に相当な資金を投資するのは経営に多大な影響を与えるものなのです。

当院でも抜歯後や炎症の患者さんの経過観察でお越しいただくことが多いのですが、

そういう場合は再診料だけで診療を行うことになり下手をすると赤字となります(ディスポの手袋、コップ、エプロンを必ず使いますので)。

しかし赤字になるからと言って経過観察を止めるわけにはいきません。

なにが言いたいかというと、厚生労働省やメディアは「感染対策をしっかり」といいますが、

現状ではその感染対策費用は診療報酬(治療費)には入っていないといえるほど低いのです。

感染対策をというならしっかりやっているところには外来環境加算のような加算をつけて欲しいですね。

言うだけならタダなのですが、言うからには責任を持ってその環境を整えていただきたいものです。

ただ、感染対策費を治療費に上乗せすると患者さんの負担額も大きくなります。

これは正直に言って大きなジレンマです。

安く感染対策が出来るような大きな技術革新が起きないものでしょうかねえ。

投稿者: 岸本歯科医院

2017.05.29更新

先日回覧で回ってきた書類に、切削器具(いわゆるエアタービン)はユニットの数の2倍以上揃えるように、とありました。

患者さん一人に使うごとに滅菌にかけるのが原則なのでこれは当然のことです。

最低でも2倍ないと滅菌中はエアタービンを使えないので、治療内容に大きな制限が出てしまい支障をきたします。

当院で揃えている数は2倍どころではありませんが、それでも絶えず滅菌用の機械(高温高圧で滅菌します)は絶えず動いています。

もちろん、エアタービンだけではなくその他の機材も使うごとに滅菌、コップやエプロン、グローブは一回使いきりのディスポ、

口に入る機材にもディスポの袋を被せたりラップでカバーしたりと感染対策は万全にしています。

ただそこまでこだわると毎日の産業廃棄物が尋常ではない量になります。

まあ歯科や医科という職業は環境には優しくないんですよね。

毎日のごみの量を見るたびに環境汚染を考えてもやもやしてしまいます。

環境に優しく万全な感染対策を誰か考えてくれないかなと切に願います。

投稿者: 岸本歯科医院

2017.04.25更新

鳥取の老健施設で誤飲誤嚥について講演してきました。

高齢者の誤飲で多いのが義歯の誤飲。

その施設では義歯の紛失がわかり、探しても見つからないのでX線撮影をしたところ、胃の中に写っていたのです。

高齢者でなくても誤飲は起こりうることで確率は下げられても完全に防ぐことはできません。

認知症の高齢者ではなおさら可能性は高まりますし、飲み込んだことすら認知できない可能性が高いです。

重要なのは誤飲をしたかもしれないという疑いをもつことと、

普段から義歯の形や口腔内の状態を把握して、義歯の破折や補綴物の脱落がすぐに把握できるようにすることですね。

 

投稿者: 岸本歯科医院

2017.03.26更新

今日は摂食嚥下治療の上級コース、嚥下内視鏡コースに行ってきました。

このコースも大人気で秒殺で定員に達したそうです。

応援しているサッカークラブのグッズのネット購入で培ったスピードと技術が生きたところです。

 

嚥下内視鏡とは経鼻の内視鏡で嚥下機能を評価する有効な手法で、

摂食嚥下治療を行ううえで欠かすことができません。

当然、実習がメインのコースで受講生がお互いに被験者となり訓練し、

最後は講師の先生を相手にテストをして終了です。

 

嚥下内視鏡のメリットは装置がコンパクトなので往診にも対応できるということ、

そして造影と違って被曝のリスクが無いということです。

重要な技術にもかかわらず専門のトレーニングサイトが少なく、

僕の出身大学では講義はありませんでした(今はあるかもしれませんが)。

嚥下内視鏡に重要なのは鼻腔から咽頭喉頭の解剖学的な知識です。

ここで口腔外科時代の麻酔科研修で培った知識と経験、

経鼻挿管やマーゲンチューブを入れるために勉強したことが非常に役に立ちました。

全身麻酔の挿管の時は声門を超えて気道までチューブを入れるのですが、

嚥下内視鏡では声門の手前(喉頭蓋)までです。

しかし全身麻酔と違い意識のある方が相手で壁に当てると痛みがあるので勝手が違い緊張しました。

それと全身麻酔の挿管では喉頭鏡を用いて直視で声門を観ます(太っている方などでファイバー挿管することもあります)が、

ファイバースコープの映像をモニター(患者さんと正対するので左右が逆転して映ります)で観ながら動かすので操作に慣れるまで戸惑いがあります。

まあ歯科医師は普段から左右逆転には慣れているのでコツを掴むのは難しくありませんでした。

 

全5日わたる講習会で何度も言われたのが、誤嚥があるから経口摂取を禁止するというものではないということ。

患者さんの持つ免疫力や喀出力とのバランスを見極めて判断しなければなりません。

そこがこの治療の奥深いところで、安易に禁止するというのが治療ではありません。

この治療の本質は患者さんやご家族・介助されている方と一緒に治療方針を探すというところにあるのだと思います。

投稿者: 岸本歯科医院

2017.02.19更新

最も頻度の高い下顎の親知らずの抜歯のリスクと言えば下歯槽神経鈍麻です。

これは下あごの骨の中を通っている神経を損傷し、知覚鈍麻を起こすことです。

この神経は小臼歯の辺りから骨の外に出てそれより前方(正中寄り)の頬部や下唇の知覚を支配するので、

親知らずの近辺でこの神経を損傷すると前よりの頬や下唇が正座をして立った後のピリピリ感や知覚低下を起こします。

このリスクを評価するためにCTで三次元的に神経の位置を確認するわけですね。

高リスクと判断した場合は根の形態を確認し、適応があると診断した患者さんに二回法をお奨めしています。

 

しかしこれ以外にも親知らずの抜歯のリスクは存在します。

下顎の最後臼歯の後方では骨がやや外側に曲がり、

前の方のUの字型から後ろの方は外開きのハの字型になります。

ですから切開線は歯列に沿って第二大臼歯からまっすぐ後ろではなく頬側に設定しないと

骨の無いところを切ってしまい血管や神経を損傷します。

ただ、横倒しに埋まっている親知らずはしばしば歯列に沿って第二大臼歯の真後ろにまっすぐ横たわることがあり、

必然的に根尖で内側(舌側)の骨を非常に薄くしたり時にはCTで見ると突き出ているようにみえることもあります(薄い骨に埋まっていますが)。

この時のリスクとして、内側を通っている舌を支配する神経を損傷したり、

内側の薄い骨が折れて空いた穴に親知らずが落ち込んで組織の薄い口底部分に迷入することがあります。

こうなると全身麻酔での手術が必要になるので、こちらもきちんとリスクを評価しておかないといけません。

この場合でも2回法が有効ではないかと考えています。

ただし2回法の講習会、発表で常に取り上げられるのは下歯槽神経のリスクだけで、

内側のリスクのために二回法というのは講習会などで1、2症例しか見たことがありません。

取るに足らないリスクと考えられているのか、技術的に防ぐことができると考えられているのか、

そもそも二回法で動かないと考えられているのか分からないのですが。

それまでに親知らずに感染していないなら歯冠除去術(親知らずの頭だけ取る方法)として置いておいてもいいわけですし。

 

親知らずは内側にも外側(というか下方)にも敵がいる抜く側としては事前の慎重な検討を求められるややこしい歯なのです。

投稿者: 岸本歯科医院

2017.01.21更新

10月に行った大阪大学歯学部メインにおこなっているNPOの摂食嚥下講座の中級編に参加してきました。

二日間朝から夕までみっちりとスケジュールが組まれるハードな講習です。

今回の講座は18人の募集ですがネット申し込みで4分弱で一杯になったそうです。

中級では理論より実践を重視した内容で、実習や症例検討がメインでした。

摂食嚥下の難しいところは、フローチャートにそって当て嵌めていけば答えにたどり着くというものではないこと。

患者さんの持っている疾患や力などが同じでも背景や環境でどう判断するかは全く違ってきます。

正解のない治療、患者さんやご家族、介護者のかたと一緒に最善を求めていく治療なんですね。

非常に充実した内容でとても勉強になりました。

投稿者: 岸本歯科医院

2017.01.05更新

岸本寿子が12月をもって小児歯科の専門医の資格を返上いたしました。

専門医資格の更新には論文発表など色々なノルマが設定されているのですが、

体力的な問題もあり更新するのは65歳までと本人が決めており、

今回の更新時期を持って資格返上となりました。

(パソコンが苦手というのが一番の理由みたいですが)

従いまして肩書は元日本小児歯科学会認定小児歯科専門医となります。

 

投稿者: 岸本歯科医院

2017.01.05更新

明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願い申し上げます。

 

この年末で少し当院の人事で変更がありました。

管理者が岸本二良から岸本潤へと変更されます。

簡単に言えば院長の交代です。

ただ、書類上だけで院の実際の体制として変化があるわけではありませんので、

患者さまには診療上で実感できる変化があるわけではありません。

また混乱いたしますので、診療室内での呼称は

今まで通り岸本二良を院長といたします。

今後ともよろしくお願い申し上げます。

岸本歯科医院

投稿者: 岸本歯科医院

2016.10.30更新

体系的に摂食嚥下を学べる数少ない講習会で勉強してきました。

物凄い人気で募集をかけると10分かからず満席になってしまいます。

それくらい昨今は摂食嚥下というものがホットな学問として認知されてきています。

この講習会は大阪大学歯学部の顎口腔機能治療部という摂食嚥下やドライマウス、睡眠などが専門の部門で、

摂食嚥下の世界では日本のトップランナーと言って過言ではありません。

2日間で11時間というハードなスケジュールで非常に密度の濃い講習会でした。

エビデンスに基づいた治療の方法論だけでなく、

いままで疑問に思っていたことや治療方針を筋道立てて理解できるようになりました。

特に喪失した歯を補って噛めるようにすることだけが口腔機能の回復ではないということは

今までに広く認識されてきた高齢者歯科のやり方を根本から変える発想の転換になります。

今回の講習会で学べたことで、往診などに自信を持って臨めるようになったと思います。

投稿者: 岸本歯科医院

前へ 前へ
スタッフブログ 岸本歯科医院 医院紹介ページへ
072-844-4017