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2017.03.26更新

今日は摂食嚥下治療の上級コース、嚥下内視鏡コースに行ってきました。

このコースも大人気で秒殺で定員に達したそうです。

応援しているサッカークラブのグッズのネット購入で培ったスピードと技術が生きたところです。

 

嚥下内視鏡とは経鼻の内視鏡で嚥下機能を評価する有効な手法で、

摂食嚥下治療を行ううえで欠かすことができません。

当然、実習がメインのコースで受講生がお互いに被験者となり訓練し、

最後は講師の先生を相手にテストをして終了です。

 

嚥下内視鏡のメリットは装置がコンパクトなので往診にも対応できるということ、

そして造影と違って被曝のリスクが無いということです。

重要な技術にもかかわらず専門のトレーニングサイトが少なく、

僕の出身大学では講義はありませんでした(今はあるかもしれませんが)。

嚥下内視鏡に重要なのは鼻腔から咽頭喉頭の解剖学的な知識です。

ここで口腔外科時代の麻酔科研修で培った知識と経験、

経鼻挿管やマーゲンチューブを入れるために勉強したことが非常に役に立ちました。

全身麻酔の挿管の時は声門を超えて気道までチューブを入れるのですが、

嚥下内視鏡では声門の手前(喉頭蓋)までです。

しかし全身麻酔と違い意識のある方が相手で壁に当てると痛みがあるので勝手が違い緊張しました。

それと全身麻酔の挿管では喉頭鏡を用いて直視で声門を観ます(太っている方などでファイバー挿管することもあります)が、

ファイバースコープの映像をモニター(患者さんと正対するので左右が逆転して映ります)で観ながら動かすので操作に慣れるまで戸惑いがあります。

まあ歯科医師は普段から左右逆転には慣れているのでコツを掴むのは難しくありませんでした。

 

全5日わたる講習会で何度も言われたのが、誤嚥があるから経口摂取を禁止するというものではないということ。

患者さんの持つ免疫力や喀出力とのバランスを見極めて判断しなければなりません。

そこがこの治療の奥深いところで、安易に禁止するというのが治療ではありません。

この治療の本質は患者さんやご家族・介助されている方と一緒に治療方針を探すというところにあるのだと思います。

投稿者: 岸本歯科医院

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