スタッフブログ

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2016.07.09更新

大阪大学と一般診療所で長く摂食嚥下を専門に診療されてこられた先生のオープンセミナーに行ってきました。

昨年の口腔外科学会総会@名古屋国際会議場で驚いたのは、

栄養管理や嚥下内視鏡、摂食嚥下がレクチャーやセミナー、ランチョンセミナーとして開催されていました。

3年前の福岡での総会の時は周術期管理こそレクチャーが2つありましたが、

嚥下や栄養といった分野がランチョンセミナーとして取り上げられるようなことはありませんでした。

参加していませんが2年前の幕張での総会でも周術期口腔管理以外はなかったことを考えると、

昨年いきなり口腔リハビリテーション分野に風が吹き始めたと言えると思います。

非常に興味があった分野ですが、大学や病院歯科を離れると研修を積むのが難しい分野でもあります。

昨年の総会で嚥下内視鏡のミニレクチャーと摂食嚥下のランチョンセミナー受けましたがまだまだ勉強不足。

もっと本格的に勉強したいと考えていたのですが、今回はまたとない機会でした。

 

講演の中で印象に残ったのは、「摂食嚥下にはフローチャートが無い」という点でした。

同じような病状や全身状態でも、背景(家族や病院の積極性など)によって大きく左右されるということ。

介助する人の積極性や協力度によって選択できる治療が違ってきます。

この点が摂食嚥下のリハビリテーションの困難さの一つです。

つまり歯科医療従事者が診るべきなのは口腔内だけでなく社会的背景も一緒に考えないといけません。

 

今日の講演をきいて、ますます摂食嚥下リハビリテーションの勉強をしたいというモチベーションが上がりました。

投稿者: 岸本歯科医院

2016.07.02更新

今年は大阪で開催なので口腔外科学会のいわゆる地方会に行ってきました。

会場は桜ノ宮にある大阪市立総合医療センターでした。

まあ当然のことですが、周りは知らない先生ばかりです。

地方会の面白いところは、総会と違って会場が一つしかないので聞き漏らしがありません。

総会だと複数の会場があるので聞きたい内容の時間が重なればどちらかは諦める必要があります。

逆に言うと一つの会場で全発表を済ますので、かなりタイムスケジュールがおしてきます。

9時半から12時半までぶっ続けで3時間口演発表が続きます。

 

今日の発表の中で興味を引いた2つの発表がありました。

一つは順性埋伏智歯に対する2回法抜歯に関する発表です。

私も下歯槽神経に近い水平埋伏智歯に対して二回法をおこないますが、

順性、つまり萌出方向がちゃんと上を向いている埋伏智歯を二回法で抜歯するというのはあまり聞きません。

歯冠を削合して時間を置く場合の歯根の動きを検証したもので、

動く方向の予想ができるため適応かどうかある程度術前に判断できそうです。

 

もう一つは口腔内異物の臨床統計に関しての発表。

特に上下に関わらず智歯抜歯を行う際に歯根迷入や注射針・器具の破断などで起こる偶発症です。

また根管治療などでも起こりえます。

つまりは日常の一般診療でも起こり得るやっかいな偶発症の一つなんです。

放置すると感染やアレルギーを引き起こすものですが、ほとんどが医原性というのが別の問題(主に訴訟)にも繋がります。

発表後の質疑で手を挙げたのですが座長の死角に座っていたのでスルーされてしまいました。

昼食の休みに個人的に質問に行こうと座っている場所を確認して次の発表を聞いていましたが、

その後の座長交代のため少し時間が開いたときに演者の方がわざわざ質問を聞きに来てくださいました。

大阪大学のK先生、ご教示いただきありがとうございました。

 

今年の総会は幕張であるので行けそうにありませんが、

先週届いた口腔外科学会雑誌によると来年は京都の宝ヶ池であるので仕事を休まなくて済みそうです。

総会にハンズオンセミナーやレクチャーがあるので出来れば毎年参加したいのですが、

仕事を休んでまでは中々いけないのが現実です。

小規模診療所の悲哀ですね・・・。

投稿者: 岸本歯科医院

072-844-4017