スタッフブログ

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2019.03.02更新

今日は関西医大の耳鼻咽喉科が主催している勉強会に行ってきました。

内容は周術期の口腔管理についてと薬剤関連顎骨壊死、カンジダ症についてで、

僕の出身講座である長崎大学旧第一口腔外科、現在の口腔腫瘍治療学分野の梅田教授が来阪されての講習でした。

多施設との共同研究のため豊富なデータから読み解く治療法の有効性が面白かったです。

 

まずは周術期口腔管理を臨床データからみて効率のいい(というか効果のない方法もある)方法を考えていくというもの。

術前の歯石除去などの歯科的介入は前日だと遅すぎるとか、術後最も効果的な口腔内最近を減らす方法など、

データを用いた説得力のある内容で大変勉強になりました。

 

次はちょっと前までビスフォスフォネート関連顎骨壊死(BRONJ)と言われていましたが、現在は薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)といわれているもの。

今の口腔外科学会のポジョションペーパーでは4年以上ビスフォスフォネート製剤を内服している患者さんは抜歯前に2か月休薬がいわれていますが、

データを解析すると休薬は必要がないとのこと。

これは衝撃でした。

そして治療法も外科的治療が第一選択で、保存的治療より治療成績がいいとのこと。

結論から言うとポジションペーパーとは真逆のデータが出ているわけです。

次のポジションペーパーでは大幅に改定されるかもしれません。

臨床データの積み重ねでようやくエビデンスのある対処法が確立されてきているように感じました。

 

そして最後はカンジダについて。

放射線治療、化学療法で生じる口内炎を予防するために強めのステロイドを用いるのですが、

そうなると問題になるのがカンジダ症です。

その予防に抗真菌剤の新薬を用いるという研究をおこなっているそうです。

この新薬については今まで長く使われてきた抗真菌剤の欠点を補っている薬で、使いやすさがあります。

問題はどれくらいの薬価が設定されているかですが。

 

耳鼻咽喉科の先生への講習でしたが、思いもよらず凄く勉強になりました。

それと同時にいまだ発展途上の分野であ周術期口腔管理と薬剤関連顎骨壊死の治療の難しさ、対応の難しさを感じました。

常に最新かつ信憑性のある知見を学び続けないといけないと強く感じました。

ただ、学会の発表するポジションペーパーをこうまでデータが裏切るとなるとなにを信じればいいか、難しいところですね。

投稿者: 岸本歯科医院

2019.01.06更新

AEDが耐用期限が切れたため新しく買い換えました。

それと合わせて生体情報モニターも新しく買い換えました。

幸いなことに耐用期間中にAEDを使う状況は訪れませんでしたが、

使わなかったから損をしたということではなく、

患者さんが危険な状態に陥らなかったとほっとしています。

これを使う状況というのは誰かが心室細動を起こした可能性があるという危険な状況ですので、

なるべくなら訪れて欲しくないものです。

滅多に遭遇しないからといってAEDが無くてもいいわけではないですし、使い方を熟知しておく必要があります。

口腔外科学会のセミナーや外部講師を呼んでの講演などを定期的に行ってはいますが、

いざという時にどれだけ冷静に動けるのか、医院全体の質が問われるところです。

そして生体情報モニターも新しくしていますが、基本的には以前のものそう変わるものではありません。

しかし今回のモニターは以前のものと比べて圧倒的に情報の記憶力に優れています。

自動でハードディスクにモニターした情報を記憶してくれるので、

なにかあった時だけでなく、歯周外科やインプラント、智歯抜歯、小手術の際にも心強い味方となります。

先代に比べて若干大きくなったので収納に苦労していますが、

全身麻酔の手術にも使えるほどの機能を持っている優れものです。

AEDとともに安全に診療を行うための機械なので、なるべく良い物をと思って探していました。

海外製でもっと安い物もあったのですが、良く知らない会社の製品に安全を任せるのが怖かったので、

千葉の某サッカークラブの本拠地のネーミングライツを持っている会社の製品にしました。

かなり高い買い物だったのでちょっと懐が心配ではありますが・・・。

投稿者: 岸本歯科医院

2018.10.18更新

睡眠時無呼吸症候群というと歯科とはあまり関係が無いように感じる方も多いかもしれません。

しかし実は関係の深い分野なのです。

一般的に良く知られている睡眠時無呼吸症候群の治療は、

CPAPといわれる持続的に陽圧をかけて気道の閉塞を解除する機械によるものが知られています。

しかしこの治療は中等度以上の症状の患者さんに対するもので、

軽症の患者さんはマウスピースで治療します。

舌根を上げて気道を確保するために下顎を拳上した状態でマウスピースで固定します。

歯科では睡眠時無呼吸症候群の診断はできませんので、内科医院からの依頼で作ることになります。

当院では上下の薄いマウスピースを作り、それをコネクターで繋いで下顎を拳上します。

上下をがっちり固定するタイプより多少フレキシブルな方が睡眠時のストレスが少ないと言われているからです。

 

実は下顎を拳上し舌根を上げることからいびきの予防にもなりますが、

睡眠時無呼吸症候群の診断が無ければ保険適用外になるのでそこは注意が必要です。

いびきでお困りの方はまずドクターにご相談ください。

投稿者: 岸本歯科医院

2018.08.04更新

3カ月連続コースの3回目、今月の2日間は顕微鏡を用いた歯内療法と外科的歯内療法、

それに感染対策についての講義がありました。

レトロな治療器具を用いようが、最新の器具を用いようがコンセプトは変わりません。

ただし、最新の器具を用いたほうが速く精度が高い治療がおこなえます。

大学で学んだことと卒業してからの治療で最も技術的革新があったのは歯内療法の分野だと思います。

被せや接着材料も日々進化していますが、診療室でおこなうことにはそれほど差があるわけではありません。

削り方や操作こそ多少変わってきますが、核心部に大きな変化はないのです。

しかし歯内療法の分野では診療室で使う材料そのものが大きく変わってしまったり、

使い方が完全に変わってしまうことが少なくありません。

考え方に変化はないのにちょっと歩みを止めるとすぐに取り残されてしまいます。

どの分野でもトップランナーと言われる人たちの常に先へ進もうという意識の高さには頭が下がりますね。

一般開業医としては常に先へ進むことはできませんが、せめて先へ進む人を追いかけていきたいです。

投稿者: 岸本歯科医院

2018.05.25更新

日本最大規模の包括歯科のスタディグループであるJIADSの歯内療法(エンド)3カ月連続コースの第一回目に行ってきました。

インプラントコース、歯周病コース、昨年の補綴コースに続き歯内療法コースで一通り終わります。

(インプラントのアドバンスコースがあるのですがこれはもう少し自分の中で研鑽を積んでから行く予定)

歯科の分野の中でこの歯内療法という分野が大学卒業後に最も技術的な進歩や機材の変化が大きかったように思います。

10年近く前にPIOのエンドコースを受けたのですが、その時と比べても機材が2世代ほど更新されています。

そして機材の更新されると技術や手技も変化してしまいます。

しかし核となる部分の考えは不変でそこさえきちんと習得していれば手技の変化への対応はそれほど困難でもありません。

水平加圧から垂直加圧、ステンレスファイルからNiTiファイルへとチェンジをしたあとはマイナーチェンジの繰り返しですので。

この講習では単に新しい機材と手技を学ぶわけではなく、

むしろ不変な感染防御、感染処置という核心的な部分の講習を重視しているように感じます。

講義、実習共に密度が濃い講習会なので終わったらへとへとです。

すぐに臨床に反映できる内容なのも魅力の一つですね。

投稿者: 岸本歯科医院

2018.04.10更新

4月5日にパナソニックスタジアムのVIPルームを借りて新入スタッフの歓迎会と過換気症候群と緊急時の対応についての講習会をおこないました。

残念ながら桜はほとんど散ってしまっていましたが、好天に恵まれてスタジアムの芝生も綺麗に光っていました。

綺麗な芝生です

歓迎会の前に麻酔認定医でもある岸本涼先生に過換気症候群と緊急時の対応についての講演をいただきました。

過換気症候群は日常でもよく遭遇する疾患で、昔はペーパーバック法が一般的でしたが、

今は推奨されない対処法です。

そのことは知っていましたが、では実際にどう対応するのかということがわかり大変有意義でした。

そもそも過換気症候群はそれと分かれば対応法はわかるのですが、

他の疾患、例えば虚血性心疾患やショックなどと見分けがつきにくいです。

僕も一度だけ運転中に起こしたことがあるのですが、なにがなんだかわからなくて救急車を要請しました。

テタニー症状など特徴的な症状が出るのですが、それだけで完全に見分けがつくわけではありません。

躊躇わずに救急車を要請するという事が重要だということでした。

また日頃から緊急時に使う薬剤をすぐに出せるように、対応マニュアルもすぐにみられるようにしておくことも

簡単なようでなかなか実践できない重要な対策だという事でした。

 

このような講習会で緊急時の対応についてスタッフで認識を共有できるきっかけとなったのは大きいです。

実際にそのようなことが起こっても素早く動けるように常に準備を怠らないということが重要だと思います。

歓迎会の歓談中

投稿者: 岸本歯科医院

2018.03.12更新

Er-Yagレーザーによる無痛治療を開始してからもう何年か経ちますが、

何年経っても治療の難しさというものを感じます。

ひとつにはレーザーは従来の切削器具に比べて痛みは少ないのですが、

決して万能というわけではないので進行したカリエスの場合は麻酔が必要なこともあります。

そしてもう一つは無痛治療は機械に依るところが大きいとはいえ心理的な面も大きな要因です。

患者さんから信頼を得ていなければどんなにいい機械を用いても安心感を与えることはできないし、不信感は恐怖に繋がります。

痛みに対する感覚の鋭敏さを助長する因子として恐怖心というのが大きいと思います。

 

当院では小児に対する治療は可能な限り痛みのない治療や予防処置で信頼関係を築いてからおこなうようにしています。

しかしすでに痛みがある状態で来院された場合は信頼関係や安心感を醸成する前に治療を開始しなければなりません。

そうなるとそのお子さんにとって歯科は「恐怖の対象」として心に刻まれてしまいます。

そして歯医者嫌いになったお子さんはますます歯医者から足が遠のき痛みを感じるまで来院してもらえません。

なので、妊産婦検診を受けられた妊婦さんやお母さんに積極的に声をかけて虫歯が無くてもお子さんを連れてきていただいたり、

お母さんの治療にも一緒に連れてきていただいたりしています。

 

実は大人に対してのアプローチもおんなじなんですね。

痛くなってからお越しになると、信頼関係を築く前に治療を始めないといけません。

患者さんからみても、この歯医者がどんな人で信用できるのかわからないままとりあえず除痛治療を受けなければなりません。

だから、なにも問題がなくても日頃からかかりつけの歯医者を決めて予防治療を受けてその歯医者が信頼できる人なのか、

患者さん側からも見極めておくのも重要だと思います。

 

投稿者: 岸本歯科医院

2018.02.13更新

先週、市の保健センターで誤嚥性肺炎についてお話をしてきました。

題名には誤嚥性肺炎がメインのようにありましたが、実際は誤嚥性肺炎を引き起こす疾患や病態についてが主でした。

というのも、誤嚥性肺炎は認知症などのいろいろな基礎疾患によって嚥下機能が低下した時に引き起こされるものなので、

その疾患や嚥下機能について知らなければ誤嚥性肺炎だけを知ってもあまり意味がないと考えるからです。

 

例えば、骨折をした時にどうすれば骨折が防げたかを考えるとします。

過剰な外力が加わったから骨折したというのは誰の目にも明らかだと思いますが、

その外力がなんだったのか、どういう力だったのかが分からなければ防ぎようがありません。

交通事故だったのか、運動中だったのか、階段から落ちたのか。

 

これと同じで、誤嚥性肺炎を引き起こす誤嚥の原因が理解できていなければ予防策は不十分となります。

また誤嚥というものを知らないと過剰な不安をいだくだけです。

 

誤嚥性肺炎という目を惹くトピックだっただけに内容に物足りなさを覚えた参加者さんもいたかもしれませんが、

どんな病気でも「敵を知る」ということが予防でも治療でも最も重要なことだと思います。

参加されなかった方でも内容について興味がある方はお知らせいただければ可能な限り対応させていただきます。

投稿者: 岸本歯科医院

2017.12.15更新

口腔外科医局に在籍していたときの先輩である徳島大学の岩本教授の講演に行ってきました。

岩本教授は口腔外科からアメリカ留学を経て小児歯科へ進んだ変わった経歴の先生で、

今は知りませんが私が大学にいたころは、それまで2人しか成しえなかった3年で大学院卒業という俊英でした。

小児期から思春期にかけての自律した口腔衛生の重要性やステージに合わせた保健指導の在り方を分かり易く教えていただきました。

うちにも幼児がいるので大変興味がある分野の話で2時間はあっという間でした。

特に心を動かされたのは、子供は親が好きなものを好む傾向があるということ。

もう一つは検診や定期的なかかりつけ医への受診が油断となり小児期以降のう蝕に繋がることがあるということでした。

それを防ぐためにも自律した口腔衛生の獲得であり、その支援こそが重要なのだということでした。

我々歯科医師や歯科医院がどのように子供の成長に関わっていくのか、

とても勉強になりました。

投稿者: 岸本歯科医院

2017.10.13更新

先週、今週の木曜日に大東市にあるリハビリテーション病院で摂食嚥下の実地研修を受けてきました。

介護の現場の実際や、栄養士や理学療法士、言語聴覚士、介護福祉士、看護師、歯科医師、医師などの他職種連係、

普段はあまりみることのない脳梗塞の急性期、回復期をカバーする病院をみることができ大変勉強になりました。

そこで働いているスタッフのプロ意識の高さと知識の豊富さには圧倒されました。

実際の患者さんに協力いただいて聴音させていただくこともでき、実地研修のありがたさを実感できました。

あと一度しかないのが非常に残念ですが、出来る限り色んなことを吸収して来ようと思います。

投稿者: 岸本歯科医院

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